10年一昔といいますが、この数十年は文明の時代だったと思っています。

効率や利便性を追求してきた事柄は成長そのものであると言えるが、文化的な要素が入り込む余地があったかと聞かれれば、必ずしもそうではなかったかもしれない。

どこに向かったグローバル化なのかわからないようなこの動きの中で、日本らしい個性とはなんなのかを考えそれを意識してみるとやはり町家文化のような文化が個性や特筆すべき特徴と言えると思います。

しかしながら、はっきりとした言葉でいうと町家が金をうまないと残っていく事自体が大変難しいと思います。そこに工夫や知恵が必要なわけだが、もちろん色んな方々が色々な施策を企てているとは思うが町家文化に世界的な価値がつき文字通り、町家が金を生み出して来る頃には、町や文化は消滅しているかもしれない。そんな笑い話にすらならない文化の流れが簡単に想像できてもしまいます。

日本古来のデザインである町家文化は風前の灯火であると同時に大事な恒久的な価値を持った存在である事にもみなで気づきたいものでもあります。

これからの社会とはどのような社会なのかと考える事があります。個人ベースとしては自分がいかに充実しているかを問われる時代に移っていくと思われます。価値観も多種多様でダイバーシティーという言葉も台頭してきた今。他の人から見たらあまり豊かな生活をしているようでないと思えるような生活をしている人でもその人が心の中で最大限に満足し、楽しみや自らが美しいと思える事がある人は本質的には幸せであると言えるとおもます。

そして、その価値を認める事ができる世の中である事こそが成熟した社会であると言えると私は考えております。