常用デザインというのは、プロとアマの境界がないといわれています。
これをクリエイティブなものに変えていくのがプロのデザイナーです。
この世界には才能のない人はいないのです。誰にでもデザインの基盤というのは用意されているといいます。デザインの視点を顧客からのものにして考えること。これが逆にデザインを新鮮にするのではないでしょうか。
デザインというのは20世紀に成立したそうです。そしてデザイン業界というジャンルが築かれました。これは素晴らしい発展です。モノには機能とは別に美しさという価値があるということを一般に知らしめたのは、デザインというものの功績なのです。
芸術運動が19世紀末より始まりました。ここから1910年に体系化され、その後、デザインというのは発展していきました。これは単にモノに対して機能だけではなく、美というものを付加することで、新たな創造という仕事を生み出しました。このデザインという仕事が定着してからというもの、工業製品や広告は生活に美的な影響をもたらしていきます。
そして生活スタイルは潤いを持つことができたといえます。
デザインを学ぶ内容というのも体系化されました。
デザインを構成する要素である、平面、立体、空間、色彩といった細分化されたものを合理的に学ぶことが必要となってきますが、そういったことのカリキュラムが作られ、高度な専門教育が実現していきました。これで、デザインというものが専門家がするもので、その地位も確立されたといえます。
初期の頃は、デザイナーが一人ですべてのテクニックを習得しているものと考えられていました。現在は専門分野は更に細分化され、プロとアマの境界線が無くなっているのです。